2022年09月29日

    羽島市の実態

    みなさんは、羽島市民の主な死因をご存知ですか。

    答えは、1位 がん 2位 心疾患 3位 脳血管疾患です。(参考 岐阜地域の公衆衛生2020)

    心疾患、脳血管疾患を引き起こす大きな要因は、動脈硬化です。この動脈硬化を進行させてしまうのが、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病といった生活習慣病です。

    最近では、メタボリックシンドロームという言葉が一般的になってきました。

    メタボリックシンドロームは、「内臓脂肪症候群」とも呼ばれ、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)が重なって起こっています。

    羽島市国民健康保険加入者(40歳以上)の、4人に1人がメタボリックシンドロームに該当し、県内ワースト1位となっています。(令和2年度国民健康保険 特定健診結果より)

    生活習慣を見直し、メタボリックシンドロームの予防・改善につとめましょう。

    メタボリックシンドロームとは

    腹囲を必須項目として、高血圧・脂質異常・高血糖を合併した状態がメタボリックシンドロームに該当します。

    メタボリックシンドローム該当者・・・内臓脂肪型肥満+高血圧、脂質異常、高血糖のうちの2つ以上に該当

    メタボリックシンドローム予備群・・・内臓脂肪型肥満+高血圧、脂質異常、高血糖のうちの1つに該当

    腹囲 (内臓脂肪型肥満の目安) 男性85cm以上、女性90cm以上

    血圧 収縮期(最高)血圧130mmHg以上または拡張期(最低)血圧85mmHg以上

    脂質 中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満

    血糖 空腹時血糖110mg/dl以上

    内臓脂肪型肥満の測定

    内臓脂肪型肥満を判断するポイントは、腹囲です。腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の方は内臓脂肪型肥満と判断されます。 

    内臓脂肪を減らすために

    内臓脂肪は皮下脂肪と比べて、たまりやすく減りやすいという特徴をもっています。内臓脂肪がたまる原因は、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣の積み重ねです。生活習慣を改善することで内臓脂肪を減らし、メタボリックシンドロームを予防・改善することができます。

    運動習慣をつけましょう

    日頃から体を動かす習慣を持つことで、内臓脂肪が消費されます。また、エネルギー代謝がよくなることで脂肪がつきにくい体を作ることができます。その結果、高血圧や高血糖などの予防につながります。

    規則正しい食事をしましょう

    食べ過ぎや欠食、寝る前2時間の食事などは、内臓脂肪を増やす原因です。1日3食規則正しく食べ、腹八分を心がけましょう。ゆっくりよく噛み、食べ方や食べる時間に注意することで、内臓脂肪を増やさないようにしましょう。お腹まわりについたお肉が気になっている方は、この機会に日ごろの生活習慣を振り返ってみましょう。そして、できることから改善していきましょう。

    健康診断・健康診査の受診

    健康診断の結果は、日頃の生活習慣を映し出す鏡です。生活習慣病は、ほとんどの場合、自覚症状のないまま進行します。生活習慣を見直し、改善することで病気を未然に防いだり、重篤になる前に治療することができます。

    年1回、自分自身の体の状態を知るために、健康診断・健康診査を受診しましょう!

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