2023年04月01日
喫煙はマナーからルールへ
平成30年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立しました。これにより令和元年7月1日から、学校・病院・児童福祉施設・市役所などの行政機関は原則敷地内禁煙が義務付けられ、令和2年4月1日からは、民間の事業所や飲食店等の多くの人が利用する施設が原則屋内禁煙になりました。本法律により、望まない受動喫煙を防止するための取り組みは、「マナーからルールへ」変わりました。
受動喫煙対策(厚生労働省)
受動喫煙とは
たばこを吸わない人が、他の人のたばこの煙を吸い込んでしまうことを「受動喫煙」と言います。受動喫煙により、たばこを吸わない人の体内からも実際にたばこの煙の成分が検出されます。また、他の人が吸っているたばこの先から出る煙(副流煙)には、喫煙している本人が口から直接吸い込む煙(主流煙)よりも高い濃度の有害成分が含まれます。
受動喫煙による健康被害
受動喫煙が原因でがんや心疾患などにより年間約15,000人もの方が死亡していると推測されており、健康への被害は深刻です。肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群は受動喫煙との関連が確実と言われています。また、妊婦やその周囲の人の喫煙により低出生体重児や早産のリスクが上昇することも指摘されています。
なくそう!望まない受動喫煙。(厚生労働省)
市の受動喫煙対策
法改正に伴い、令和元年7月1日から市役所・市民病院・各学校等にて敷地内全面禁煙を実施しています。また、令和2年4月1日からは市が管理権限者となるすべての公共施設にて敷地内全面禁煙を実施しています。皆さまのご理解ご協力をお願いします。
なお、加熱式たばこも禁煙の対象となりますのでご注意ください。加熱式たばことは、たばこ葉及びたばこ葉を用いた加工品を燃焼させず、専用機器を用いて電気で加熱することで煙を発生させるものを指します。
禁煙したい方へ
たばこは、たばこを吸う人だけでなく、吸わない人の健康にも影響を与えます。少しでも「禁煙したい」と思われた方はすぐに禁煙に取り組みましょう。
たばこをやめられないのは、自分の意思が弱いからではありません。ニコチンの依存性によるものです。そのため、医療機関や薬局等で相談し、禁煙外来や禁煙補助薬等を使用することで、比較的楽に禁煙ができます(妊娠中・授乳中・持病がある方は薬剤を使用できない場合があります)。自分に合った禁煙方法を見つけ、禁煙に取り組みましょう。
また、市保健センターでは禁煙支援や喫煙の健康影響等に関する相談を行っていますのでお気軽にご相談ください。