2026年09月01日
マダニによる感染症に注意
県内でマダニが媒介する感染症である「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」及び「日本紅斑熱」の患者が相次いで発生しています。
これらは、病原体を保有するマダニに咬まれることで感染する「ダニ媒介感染症」です。マダニは春から秋にかけて活性化し咬まれるリスクが高まるため注意が必要です。
畑仕事や草むらに入る際は肌の露出を少なくし、虫よけ剤を使用するなどして咬まれないようにしましょう。
また、SFTSは感染した動物との接触により人へ感染することがあるため、ペットのマダニ対策も実施しましょう。
ダニが媒介する感染症(岐阜県ホームページ)
ダニ媒介感染症(厚生労働省ホームページ)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることによって感染する病気です。
国内では西日本を中心に年間100人前後の報告がありましたが、2025年は全国で191人の患者が報告され、過去最多の報告数に達しました。岐阜県では2026年に3名の報告があります。(速報値2026年8月27日現在)
【潜伏期間】 6日から2週間
【症状】 発熱・消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢など)で、重症化すると死亡することもあります。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)
日本紅斑熱
日本紅斑熱とは、リケッチアの一種リケッチア・ジャポニカを保有するマダニに咬まれることによって感染する病気です。
国内では西日本を中心に年々患者が増加し、2025年には全国で674人の患者が報告され、過去最多の報告数に達しました。岐阜県でも2025年に6名の報告があります。(速報値2026年8月27日現在)
【潜伏期間】 2日から8日
【症状】 発熱・発疹(四肢末端部、体幹部)・頭痛・倦怠感で、治療が遅れると重症化することがあります。
予防方法や対策
マダニに咬まれないために
マダニは、主に森林や草地に生息していますが、郊外や市街地でも生息しています。草むらや藪などに入る場合は、肌の露出が少なるようにしましょう。(帽子・手袋の着用・首にタオルを巻く等)
服装による対策
長袖、長ズボンを着用し、上着の裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる。
帽子、手袋を着用し、首はタオルを巻くかハイネックを着用するなど肌の露出を避ける。
足を完全に覆う靴を履く(サンダル等は避ける)
マダニを目で確認できるよう、明るい色の服を着用する。
屋外活動後の注意点
衣類など身に着けているものにマダニが居ないか目視で確認する。
着用していた衣類は屋内に持ち込まないようにするか、すぐに洗濯をする。
マダニに咬まれていないか全身を確認する(特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などに注意する。
動物からの感染を防ぐために
動物を飼育している場合、過剰なふれあい(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなど)は控えましょう。
動物を触ったら必ず手を洗いましょう。
動物に付着したマダニは動物病院で適切に駆除をしてもらいましょう。
動物が体調不良の際には、マスク・手袋などを着用し咬まれたり舐められないように注意したうえで、動物病院で診てもらいましょう。ペットがマダニに刺されないようにノミダニ予防薬も有効なため、獣医師に相談しましょう。
野生動物は、どのような病原体を保有しているか分からないため、野生動物との接触は避けましょう。
マダニに咬まれた場合の対応
マダニの多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から長いものは10日以上)吸血しますが、咬まれたことに気が付かない場合も多いと言われています。
吸血中のマダニに気が付いた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあるため、医療機関(皮膚科)で処置をしてもらいましょう。
マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意してください。発熱等の症状が認められた場合は「マダニに咬まれた」と告げた上で医療機関で診察を受けましょう。