2024年11月01日

    リチウムイオン電池を使用した電気製品の火災が増えています

     リチウムイオン電池は小型・軽量・高容量が特長で、スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機など、様々な電気製品に使用されています。しかし、近年、機器の使用中や充電中に出火する事例が増えています。

     皆さんのお使いのスマートフォンなど、身近な機器は大丈夫でしょうか?

    リチウムイオン電池による火災を防ぐためのポイント

    1 衝撃を与えない。

     リチウムイオン電池は外部からの衝撃が加わり、へこむなどすると内部でショートし、発煙や発火につながります。リチウムイオン電池を搭載した製品は小型のものが多く、手をすべらせて落下させたり、ポケットに入れたまま座って体の下敷きにするなどして事故となることがあります。外部からの衝撃が加わることのないよう、取扱いには注意してください。

    2 使用時に不具合を感じたら使用を中止する。

     膨張、充電できない、充電中に熱くなる、バッテリーの減りが著しく早くなったなどの異常が生じたら、すぐに製品の使用を中止し、製造・輸入事業者や販売店に連絡してください。

    3 リコール対象製品は使用を中止する。

     リコール対象製品をお持ちの場合は、使用時に不具合が生じていなくても使用を中止し、製造・輸入事業所及び販売事業者に連絡してください。

    4 製造・輸入事業者や販売事業者の明らかな商品を購入する。非純正品には注意する。

     インターネット通販サイトで購入した製品の火災・事故事例が多く発生しています。事故発生後に事業者に問い合わせようとしても連絡先が不明であったり、不通であることがあるため、製品購入時は慎重に検討してください。

     また、ノートパソコンや電動工具などのリチウムイオン電池搭載製品は、製品本体とバッテリー及び充電器それぞれの制御機能で安全に使用できるよう設計されています。組み合わせによっては互換性がないために制御機能が正常に働かず、火災・事故に至るおそれがあるため、純正品の使用が推奨されています。非純正品の購入を検討される場合は、仕様書などで互換性の有無を確認したうえで購入してください。

    5 分解・改造はしない。

     リチウムイオン電池搭載製品は、容易にバッテリーパックが取り外せない構造になっているものが多くあります。スマートフォンなどの外装を無理にこじ開けると、バッテリーパックに傷がつき、内部でショートし発火に至るおそれがあります。また、配線を改造すると、制御機能が正常に働かなくなるなどし、火災につながる可能性が高くなります。

    6 ルールを守って廃棄する。一般ごみと一緒に捨てない。

     一般ごみと一緒に廃棄されると、ごみ収集車で圧縮されることで変形し内部ショートが生じ、火災につながります。ルールを守り正しく廃棄してください。

    ※廃棄に関しての詳細はこちらをご確認ください

    参考資料

    リチウムイオン電池に係る防火安全対策のポイント(pdf形式:418KB)

    意外と身近に、危険物~リチウムイオン電池の火災に注意~( pdf形式:7880KB)