有機フッ素化合物は幅広い用途で使用されてきた物質で、その中でPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)は半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤などに、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)はフッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤などに使われてきました。PFOS、PFOAには、難分解性、高蓄積性などの性質から、人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性が指摘されており、国際的な条約や法律に基づき製造・輸入が原則禁止されております。令和2年4月1日に、国の水質管理目標設定項目に設定されました。
しかし、どの程度の量が身体に入ると影響がでるのかについてはいまだ確定的な知見はなく、国際的に様々な知見に基づく見当が進められています。国内においては、PFOS、PFOAが摂取が主たる要因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりません。