2025年06月20日
薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」
薬物乱用は、人間の生命はもとより、社会や国の安全・安定を脅かすなど、人類が抱える最も深刻な社会問題の一つです。大麻リキッドやMDMA(合成麻薬)の押収量は増加しています。特に、30歳未満の若年層における大麻事犯の検挙者数は全体の約7割を占め、大麻乱用の拡大が懸念されています。また、若者の間では市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)も深刻な問題となっています。
薬物についての知識と薬物乱用の危険性を正しく理解し、大切な自分を守りましょう。
「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されています
薬物乱用が日本国内でも深刻な社会問題となるなか、薬物乱用を許さない社会環境を目指して、1993年に官民一体となって「ダメ。ゼッタイ。」普及運動がスタートしました。今年度の運動実施期間は令和7年6月20日から7月19日までです。6月26日は「国際麻薬乱用撲滅デー」であり、全国各地で街頭キャンペーンなどの啓発活動が行われています。
麻薬・覚せい剤乱用防止センター「ダメ。ゼッタイ。」普及運動
薬物乱用とは
薬物乱用とは、ルールや法律から外れた目的や方法で使用することをいいます。
大麻・覚せい剤や麻薬などの薬物は、誰かに渡したり、持っているだけで法律によって厳しく罰せられます。現在、SNSなどで「大麻は害がない」などのニセ情報が広まっており、こうした噂を信じて大麻に手を出して検挙される人が急増しています。大麻を含んだ食品にも気を付けましょう。
過剰服薬(オーバードーズ)など、医薬品の間違った使い方は乱用です
医師から処方された薬や市販薬を用法・用量を守らずに過剰に摂取することは、健康被害を引き起こしたり、やめられなくなったりするおそれがあります。また、処方された薬を他人に譲ることや、偽造品などのリスクが高い海外で販売されている医薬品を安易に個人輸入することは避けましょう。
薬物依存とは
薬物の乱用を続けていると、やめようと思っていてもやめられない「依存」状態になります。薬物の影響は、脳の障害・身体へのダメージ・幻覚・人格の変化など多岐にわたります。誘われても強い気持ちではっきり断り、その場を離れましょう。
困ったときはひとりで悩まず相談を
薬物依存について、専門家が守秘義務に配慮して相談を受けている窓口があります。詳しくは、「依存症対策全国センター」ポータルサイトをご覧ください。
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