本市は日本の中央部に位置し、木曽川、長良川に挟まれた平坦な土地です。
河川によって育まれた広大な農地では、温暖な気候と豊富な水を背景として、稲作中心の農業が展開されてきました。
一方、名古屋市や岐阜市に近接し、JR東海道新幹線「岐阜羽島駅」、名神高速道路「岐阜羽島IC」という2つの広域交通拠点を併せ持つ立地条件から、昭和29年の市制施行以降、人口は着実に増加し、農村地域においても宅地と農地の混在化が進行しております。
また、本市の農業経営はその大部分を第2種兼業農家に支えられてきましたが、現在では農業就業者の高齢化や後継者不足が進行し、その多くは規模縮小・零細化を余儀なくされ、耕作者が不在となった農地の荒廃化も危惧されております。
そのような中、平成26年度からスタートした農地中間管理事業を中心に農地の利用集積推を進め、効率的な農業経営を行う担い手の確保・育成、優良農地の確保に向けた施策を行っております。
今後は、農業経営の体質強化のため、農家、集落、JA及び農業関係団体との協力を密にし、多様化する消費者ニーズに対応できる活力ある農業の確立を進めてまいります。
なお、本書における各種データについては、作成時において公表されている各種統計データ等を元としていることをご了承願います。