テキスタイルマテリアルセンターは、国内の毛織の一大産地である尾州産地に、全国的にも珍しい、テキスタイル素材の資料館として、2008年に開館しました。
東京、上海、ミラノ等の展示会に出品された国内企業の素材や、尾州産地の企業が開発した素材など、毎年3,000点以上のファッション衣料用素材がセンターに一堂に集められ、10万点の素材サンプルが常時展示されています。
また、センターに隣接する「毛織会館」では、地場産業への理解を深めてもらう取り組みとして、尾州産地で生産された高品質の在庫生地や見本反、マフラーやストールを安価で販売しており、誰でも購入することができます。
ビジネスマッチングとしての役割
センターは、産地のネットワークを活かし、メーカーやファッションデザイナーと産地のテキスタイルメーカーをつなぐビジネスマッチングの場としての役割を果たしております。
また、専門スタッフによる素材づくりの無料相談を行っており、国内や海外のテキスタイルメーカーやアパレルメーカー、ファッションデザイナーが、商品の企画や開発のために、センターを利用しています。
2021年からは、Webによる相談も受け付けています。
人材育成としての役割
センターが有する素材サンプルを活かし、アパレルやファッション関係の学生を対象に、実際に生地を見て、触れて、素材の特徴を学ぶ研修を行っています。
また、産地の工場見学を通じて、座学だけでは分からない産地ならではの貴重な体験もできるため、近隣の大学や高校をはじめ、全国の教育機関の学生に利用されています。
2021年からは、尾州産地が有する高い知識と技術を若い世代に伝えるため、産地の若手従業員を対象に、研修(マテセンスクール)を新たにはじめました。
生地のデータベースを兼ね備えたウエブサイト
テキスタイルマテリアルセンターウェブサイト
テキスタイルマテリアルセンターの公式ウェブサイトでは、産地企業を紹介したVTRをはじめ、ファッションデザイナーの成功事例、イベント情報など最新の情報を掲載しております。
また、センターに収蔵する素材サンプルの中から一押しの素材をデータベース化し、カテゴリー別(ウール、天然繊維、合成繊維、ニット、資材系)に検索し、ウエブサイト上でも素材サンプルを確認することができます。
運営団体:岐阜県毛織工業協同組合
関連団体紹介