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愛 City はしま(市長のコラム)第86回

[2021年10月1日]

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減少する出生率

 令和2年に行われた国勢調査。全国人口は、1億2622万6568人となり、平成27年の前回調査に比べ、86万8177人、0.68パーセントの減少となりました。岐阜県人口は197万9781人で、5年前に比べて5万2122人、2.57パーセントの減。羽島市は6万5684人で、1653人、2.45パーセント減少となりました。

 県下で人口が増加したのは岐南町、瑞穂市、美濃加茂市、可児市、富加町の3市2町でした。前回調査では、羽島市は人口増の6市町にランクインしていました。今回は減少に転じ、増減率の順位では県内42市町村中、12位でした。

 昨年の国勢調査は、コロナ禍において実施されました。そのため、羽島市においても、これまでの調査に比べ、調査員による概要記入の割合が増加しました。それが人口減につながったわけではありませんが、時代に合った調査方法の改善が必要だと感じました。

 長寿化が進んでいる中、人口が減少する主因は出生数の減少にあります。令和元年の合計特殊出生率をみると、全国が1.36、岐阜県と羽島市が1.38となっています。平成27年に488人だった羽島市の出生数は、令和元年には436人、10.7パーセントの減となりました。

 人口減少は、わが国だけの現象ではありません。世界規模で、本格的な人口減少時代の到来が迫っています。西暦1年、世界人口は3億人だったと推計されています。その後、1500年には5億人になりましたが、増加のスピードは速くはありませんでした。食料生産技術や衛生環境の整備が未熟であったため、飢饉や疫病による死亡率が高く、人口増加が抑制されたのです。

 人口が急速に増加し始めたのは、産業革命が転機でした。科学技術の革新、医療や生活環境の改善が進み、寿命が延伸。1800年には、世界人口は10億人に倍増。1960年代後半には、世界の人口増加率は過去最高の2.09パーセントに達しました。その後、増加率は減少に転じ、2023年には80年ぶりに1パーセントを割り込むと予測されています。

 2020年、ワシントン大学が将来人口に関する衝撃的な内容を発表。世界人口は2064年の97億人をピークとし、その後は減少すると予測しました。これまでの国連の試算では、世界人口は2100年に109億人になるまで増え続けるとされていました。

 大きな増減差が生じたのは、出生率の落ち込みによるものです。新型コロナウイルス感染症の世界的まん延も、減少に拍車をかけました。2020年、日本の出生数は84万人で、1899年の調査開始以降、最少を記録。アメリカでも、医療や雇用の不安増大により、41年ぶりの低水準となった361万人の出生数にとどまりました。

(次回に続く)

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