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愛 City はしま(市長のコラム)第76回

[2020年9月1日]

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 気象庁が、東海地方の梅雨明けを発表したのは、8月1日でした。8月に梅雨明けとなるのは、東海地方では2009年以来、11年ぶり。梅雨明けを特定しなかった年を除くと、過去3番目の遅い記録となります。

 今年、東海地方の梅雨入りは6月10日。1カ月半を超える長梅雨であったことから、降水量も平年より多くなりました。梅雨期間の降水量(速報値)は、次のとおりです。

・岐阜地域907㎜(平年値460㎜)

・高山地域1150㎜(平年値376㎜)

 梅雨前線が長く停滞したことから、九州を皮切りに東海・東北地方でも記録的な大雨が発生。令和2年7月豪雨災害を、引き起こしました。

 今年の豪雨は、長期間の梅雨前線停滞と、水蒸気の流入が原因だといわれています。インド洋で発生した海面水温の上昇が、太平洋高気圧の北上(日本到来)を阻み、梅雨前線が停滞。そこに大量の水蒸気が流れ込み、日本列島に時間当たり50㎜以上の豪雨を、多数もたらしたのです。

 識者の分析では、インド洋の海面水温が高まると、上昇気流が発生して対流活動が増強します。その上昇気流は、隣のフィリピン近海の上空に流れ込んで下降。付近にある上昇気流と打ち消し合い、対流活動を弱めます。その結果、例年であれば本来、北上するはずの太平洋高気圧は、対流活動が弱くなったフィリピン近海上空に張り出し。日本列島上の梅雨前線を、北に押し上げることができず、豪雨災害の原因を作ったのです。

 一方、短時間における豪雨回数の増加要因も、識者によって明らかになりました。幅500mにも及ぶ、巨大な水蒸気の流れが発生。長期間停滞する梅雨前線に、毎秒50万から60万トンの水蒸気を提供したのです。これが、西日本豪雨の3倍以上の積乱雲を作り出し、悲惨な災害につながりました。

 気象変動は、毎年のように世界各国で発生。多くの人命や財産が奪われます。長雨の影響は、日照時間も短くします。すでに、7月豪雨において、西日本から東北にかけ、平年の半分を下回り、農作物の減収が心配されています。

 熱波の夏が過ぎると、台風シーズンです。台風襲来時には、情報確認を怠らず、早めの避難を心掛けてください。また、大雨の折には、自宅での垂直避難についても、ご家族同士で確かめ合い、命を守る行動にご留意ください。


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