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愛 City はしま(市長のコラム)第72回

[2020年5月1日]

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 「選択と集中」。私が市長就任以降、一貫して進めてきた施策取り組みの基本理念です。 

 羽島市は、平成の大合併による合併自治体への国の財政優遇措置の影響、地域経済の成長鈍化等により、県内自治体の中でも最も厳しい財政状況に置かれてきました。市民の方々の命や暮らしを守る、早急に取り組まなければならない大型事業も先送り。将来を見据えた計画行政とは、ほど遠い有り様でした。そこで、市民ニーズをマーケティングによって的確に把握しながら、事業の優先度に合わせて限られた財源を投入。国県等の財政支援も導入し、道水路や施設等の社会資本整備に関しては、将来世代への負担もお願いする起債措置を効率的に活用。安心・安全な街づくりを進めてきました。 

 選択と集中は、私が自ら考え出した市政推進のキーワードです。この言葉を、企業経営の旗印とした著名な企業家が、アメリカのジャック・ウェルチ氏です。模倣したわけではありませんが、偶然とはいえ光栄の至りです。ウェルチ氏は、1981年から2001年まで、ゼネラル・エレクトリック(GE)会長を務め、先般、亡くなられました。

 ウェルチ氏は、世界1位か2位になれない事業からは撤退するという、究極的選別を断行。強みのある事業特化への方策は、経営不振の企業には、今も有効な業績回復手段として評価されています。 

 組織のフラット化、学習する組織、境界のない組織等の体制改革。製造業のサービス重視、徹底した業務改善運動や経営品質改革への取り組みは、業績と人材を同時に成長させる成果を創出。同社を、世界一の株式時価評価総額の巨大複合企業に育て上げました。

 なかでも、組織内リーダーを発掘する手法として氏が考案した4Eリーダーシップは、素晴らしい発想です。 ①Energy(エネルギー)行動力、改革志向、②Energize(エナジャイズ)元気づける、他への刺激、③Edge(エッジ)強い競争心、困難な決断、④Execute(エクスキュート)実行力、一貫した行動。

 人材育成に、寸暇を惜しまず注力したウェルチ式経営。20世紀で最も優れた経営者と謳われるウェルチ氏ですが、カリスマあるが故の批判もあります。しかし、氏によってもたらされたアメリカ企業の効率的革命の足跡は、今なお色あせていません。

 苦境に直面している我が国の企業のみならず地方自治体も、氏の業績に今こそ着目する時ではないかと思います。

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