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愛 City はしま(市長のコラム)第69回

[2020年2月1日]

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 政府は、2017年に人生100年時代構想会議を設置。それまでの悲観的な超高齢社会の観念から、高齢者の方々を「社会の担い手」と位置づける、希望的社会への切り替えを行いました。

 長寿化は世界的規模で進んでいます。過去200年のデータでは、10年ごとで寿命が2年ずつ延びを示しています。これは、1年が14カ月に、1週間が9日の生活期間に延びた計算になります。

 先進国では、2007年に生まれた人の2人に1人が103歳。日本では、同じく2007年に生まれた人の半数が、107歳の寿命になるといわれています。また我が国では、出生率が低いことから、2050年には老人従属指数が世界最高になると予測されます。少数の若年層が、お年寄りを支える社会となるのです。

 長生きをすれば、健康・介護・生活資金等にまつわる不安が募ります。一生における生産的時間は、70歳寿命の場合で12万4800時間。80歳寿命では、15万6000時間(25パーセント増)。100歳寿命では、21万8000時間(75パーセント増)となります。

 この時間を活用し、長寿を与えられた「生きがい期間」と捉えることが大切です。従来の「教育・勤労・引退」の3ステージから、マルチステージへの移行を考えてみてはいかがでしょう。

 高校・大学での教育(学習)期間を経て、定年までの勤労をフルタイムでこなす。その後は余生をのんびり。このような、定型化した人生は、おしまいにしてはどうでしょう。一人一人が、自分に合った働き方や活動を見出しましょう。各自が、複数の異なったキャリアを持ち、多様な人生を送ること。それがマルチステージです。

 定年後の学習や、引退後の社会貢献につながる勤労も、満足できる長寿につながります。

 行政には限界があります。特に福祉面における措置では、恵まれない境遇の方々を、一時的に救済することは可能です。しかし、彼らの自立を促し、社会で活躍できるようにし続ける保障は、難しいのが現実です。

 政策的なはざまのなかに、弱い立場の方々が落ち込まないような地域社会を創ること。その担い手として、多くの知識や経験をお持ちの高齢者の皆さんが参画。隣人に緩やかな関心を持ち、何かあった時には声掛けや援助のできるコミュニティを創ることが、持続的な町づくりにつながると考えます。

 その活動こそが「学び」です。羽島市第六次総合計画後期実施計画では、前期の「教育・文化」を「子育て・学び」に改定。市民の皆さんが、自ら学ぶ意欲を高める機運を盛り上げます。そして、学びから派生した自分事で地域づくりを考えていただき、協働・共生社会を築いてまいりたいと考えています。


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