ページの先頭です

愛 City はしま(市長のコラム)第67回

[2019年10月28日]

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

 2018年末の75歳以上のドライバーは、全国で約563万人を数えています。この数は、高齢化人口の増加により、今後も増え続ける見込みです。近年、高齢ドライバーによる重大事故が多発しています。その原因では「ブレーキを踏もうとしたが、誤ってアクセルを踏み込んでしまった」という理由を、最も多く耳にします。

 2018年、高齢により運転免許証を自主返納された方は、29万人に上っています。5年前と比べると、返納人数は3倍以上に増えています。しかし、高齢ドライバー全体数からみると、その数はまだまだ一部に過ぎません。

 高齢者の運転免許証返納については、私にも経験があります。昨年亡くなった父とのやり取りです。父は80歳を過ぎた頃から、事故をしばしば起こすようになりました。ただし、幸いであったのは、人身事故のような命につながる大事はありませんでした。そんな父の運転に懸念を抱いていたある日、帰宅すると母から、父が1日に2回事故を起こしたと聴きました。初めの事故は車同士で発生。それを保険屋さんに伝えるからと言って出かけ、今度は自損事故を起こした。そして「息子には内緒にしておけ」と言われたそうです。

 放っておける問題ではないので、すぐに父に事の顛末を確認。その上で「運転免許証の返納をしてほしい」と申し伝えました。しかし、それからが押し問答。父は「運転には気をつける。次の運転免許証更新まで、運転させてほしい」と言い続け、納得してくれません。母にも話し合いの場に同席してもらい、なだめながら説得を試みました。深夜まで話し合いを続けましたが、即時の運転免許証返納には至らず、次の更新時での返納となりました。

 返納後の父は、体調が悪化するまで自転車での外出をしていました。しかし、家族には「返納したくなかった。不便になった」と、事あるごとに不満をもらしていたそうです。

 自動車の便利さは、申し上げるまでもありません。特に、ちょっとした外出には、タクシーやコミュニティバスを利用するのが面倒だと言われる方が大半です。半面、加齢により、判断力や運転能力、視力等が落ちることも明らかです。アメリカのイリノイ州では、高齢者の方に厳しい適性検査を実施。81歳から86歳の運転免許証有効期間は2年。87歳以上は、1年で期限を区切っています。

 羽島市では、運転免許証を返納される高齢の方に、コミュニティバスの6カ月間無料乗車証を差し上げています。コミュニティバスを利用することなく、不便だとおっしゃらず、同制度の活用をぜひともご検討ください。



ご意見をお聞かせください

  • このページは役に立ちましたか?

  • このページは見つけやすかったですか?