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愛 City はしま(市長のコラム)第57回

[2018年12月1日]

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愛 City はしま(市長のコラム)第57回

 近年、市町の首長の中には、小中学校の授業の一環で、講話をする方が増えています。また、ランチミーティングと称し、児童・生徒と給食を一緒に取りながら、意見交換をする首長も見受けられます。

 私は、首長が義務教育である小中学校の授業等でお話することには、いささか抵抗感があります。自分史的な話や、歴史・文化等に関する一般的な所見についてなら、差し障りはないと思います。しかし、そのような内容の話であれば、首長が自ら買って出るまでもありません。

 義務教育の範疇にある小中学生には、政治的な話題を持ち出すことは、避けるべきです。たとえ、間違いのない事業を進めていても、説明の仕方しだいで、偏った受け止め方をされてしまう恐れがあります。等しく子どもさん方に、事業にまつわる経緯をはじめ、他との比較や優先度、今後の展望等、正確に事業の評価を求めることは至難です。説明する側にとっても、限られた時間で的確にお話することは難しく、一つ間違えば自己礼賛に陥りかねません。

 そういった点で言えば、ランチミーティングは取り組みやすい手法といえます。その場では、給食の献立や味付け等に関する話題が必ず出ると思います。子どもさんたちは、感想や意見を正直に述べるでしょう。しかし、そこで首長が、仮に「メニューに○○を加えましょう」とか、「味付けを改善しましょう」などと発言したら、どうなるでしょう。

 給食のあり方については、専門家である管理栄養士を中心とし、安全面や栄養面に配慮した毎日の献立が定められます。また、定期的に関係者を集めた給食委員会も開かれ、各々の立場で検証や改善に向けての話し合いが行われています。

 市町村長には、大きな権限が与えられています。そこで、何でもできるといった考え方で、教育現場に不要の介入をしたり、機関決定をする組織をないがしろにするような言動は、事の大小に関わらず、慎まなければなりません。

 国において、教育制度の見直しが行われ、首長の権限が大幅に強化されました。しかし私は、一貫して教育現場の所管事項と、一般行政部門の行うべき教育施設等の整備を区分し、教育行政を進めています。その上で、設置義務を課せられた総合教育会議を主宰。バランスの取れた環境整備に努め、羽島市の教育レベルの向上を図ってまいりたいと考えています。

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