「虐待かどうかわからないし…」
「関係が悪くなるかもしれない」
「きっと誰かが連絡しているはず」
と、ためらわず、虐待かどうかわからなくてもお知らせください。あなたの「もしかしたら?」が子どもを救います。
例えば
「子どもの姿は見たことがないけれど、火がついたように泣いているのがいつも聞こえる」
「一晩、子どもを外に放り出していたようだ」
こうしたことに気付いた方は、迷わずご連絡ください。
事実を目で確認しなくても、匿名でも通報することができます。通報者の個人の情報は守りますので、少しの疑いでもご連絡ください。連絡の結果、虐待でなかったとしても罰せられることはありません。
学校などの関係機関からの通告も、子どもを守り、保護者への適切な支援を行うためには重要なことです。
児童虐待の相談・通告先
- 羽島市役所 子育て・健幸課 子ども家庭センター 電話:058-392-1111 内線2524
- 岐阜県中央子ども相談センター(児童相談所) 24時間虐待通報ダイヤル 電話:058-273-1125
- 児童相談所全国共通ダイヤル 電話:189(いちはやく) 羽島市内からは、岐阜県中央子ども相談センターにつながります。24時間365日対応しています。一部のIP電話からはつながりません。
緊急を要する場合は、110番通報をお願いします。
児童虐待かも?早期発見のサイン
子どもの様子
- 不自然な外傷(あざ、打撲、やけどなど)がみられる
- 表情が乏しい(無表情、凍てついた凝視)
- おどおどしている
- 誰かれかまわず甘えて、警戒心が薄い
- 保護者の顔色をうかがう、保護者を避けようとする
- 落ち着きがなく乱暴である
- 身体・衣類が極端に不潔である
- 食事に対して異常な執着を示す
- 夜遅くまで遊んでいたり、家に帰りたがらない
- 泣き叫ぶ声が頻繁に聞こえる
保護者の様子
- 子どもがケガをしたり病気になっても医者に診せようとしない
- 子どものケガや傷あとについての説明が不自然である
- 小さな子どもを置いて頻繁に外出している
- 子どもへの態度や言葉が否定的で冷たい、または無関心である
- 登園や登校をさせない、食事をさせないなど放置している
- 子どもを怒鳴りつける大声や罵声が頻繁に聞こえる
児童虐待とは
身体的虐待
殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、やけどを負わせる、溺れさせる、戸外に閉め出す、赤ちゃんを激しく揺さぶる など
心理的虐待
言葉で脅す、無視したり拒否的な態度を示す、他のきょうだいと著しく差別した扱いをする、子どもの自尊心を傷つける、子どもの存在を否定する、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう など
ネグレクト(養育の拒否・怠慢)
食事を与えない、入浴させない、汚れた衣服や季節に合わない衣服を着続けさせる、重大なケガや病気でも医療を受けさせない など
性的虐待
性的ないたずらをする、性的関係を強要する、ポルノの被写体にする など
しつけと虐待の違い
子どもへの「しつけ」は、子どもに基本的な生活習慣を身につけさせたり、社会のルールやマナーを学ばせるなど、将来自立して生きていくために必要なことを教えるのが目的です。その基本は、子どもの発達や理解度を考慮しながら、愛情をもって根気強く教え諭すものです。
感情的な暴力や暴言で子どもを保護者に従わせるものではありません。
子どもを思うようにコントロールできないことで保護者自身の怒りや腹立ちを、そのまま子どもにぶつける行為は、例え「子どもがかわいいから」「子どものためだから」と思っていても、子どもにとっては悲しくつらい記憶が残るだけで「しつけ」にはなりません。
暴力や暴言によって子どもが言うことを聞いているのは、わかったからではなく、痛い・怖いからです。
悲しくつらい心の傷は消えることはありません。
また、将来子どもが親になった時に同じことを繰り返してしまいます。
子どもを「しつけ」たり、子どもが間違ったことや危険なことをしたら叱ることは正しいことです。そこに暴力や暴言が加わることで「虐待」になります。
「しつけ」と「虐待」は全く別物です。
児童虐待防止推進月間
11月は児童虐待問題の関心と理解を深めるために、集中的に広報啓発活動を行う児童虐待防止推進月間です。
児童虐待は特別な人にだけ起こる問題ではなく、誰にでも起こりうる問題です。
「虐待かも」と思ったらすぐに連絡してください。「子育てでイライラして手をあげてしまいそうだ」と悩んだらすぐに相談してください。
地域で子どもや子育て中の保護者を見守り、虐待のない社会を目指しましょう。